F1 2019 ファステストラップにボーナスポイントを採用
こんにちは、自宅警備員(エア社員)(@keep_flat_out)です。
いよいよ今週末から始まるF1 2019 シーズンですが、オーストラリアグランプリの開始6日前の昨日3月11日にFIA(国際自動車連盟)から新しいルールが発表されました。
出典: F1 Official web
ファステストラップを記録したらボーナスポイントを加算
ルールは至ってシンプルで、
「決勝でファステストラップを記録し、かつ、トップ10位内でゴールした場合、ドライバー、コンストラクターズポイントに各1ポイントづつ加算する」
という内容です。
ファステストラップを記録し、途中リタイアとなればこのボーナスポイントは適用されません。
Formula 2(F2)は既にこのポイント制度は存在し、決勝での楽しみの一つです。
2019シーズンは21戦あるので、21ポイントのドライバー、コンストラクターズポイントが振り当てられます。
ボーナスポイントの見どころ
もしファステストラップを記録し、1位でゴールすると26ポイントを獲得出来ます。 これで2位とのポイント差は8ポイントです。 逆に2位のドライバーがファステストラップを記録した場合、1位とのポイント差は6ポイントになります。
上位10位以内でゴールしたドライバー以外がファステストラップを取った場合、ポイントは誰にも入りません。 これを利用して、ドライバーズタイトルを争っている例えで言うと、ベッテルがトップ10内を走行しており、ハミルトンがトラブル等で10位以内フィニッシュは無理と判断したとします。 ベッテルはファステストラップボーナスの1ポイントを取りにプッシュしますが、ハミルトンがファステストラップを取ってしまえば、ベッテルはボーナスポイントを獲得出来ません。 このように自分のダメージを最小限にするような事も出来ます。
ボーナスポイントの歴史
F2では現在もあるファステストラップポイントですが、実は過去にF1でも採用されていました。
1954年~1959年までの間、このファステストラップポイントがありました。
当時は0.1秒(1/10秒)単位の測定しか出来ませんでした。 その結果、「同じグランプリで数台がファステストラップを作る」なんて事もあり、過去4回も同タイムのファステストラップを記録したレースがあったようです。
特に、1959年のイギリスグランプリでは、7人が同タイムのファステストラップを記録し、7人のドライバーに各1点が配当されました。
そして1960年からこのファステストラップポイントは姿を消しました。
もし過去にファステストラップがあったら
2008年にハミルトンとマッサがドライバーズタイトルをかけて戦っていた時ですが、結果は下記の通りです。
- ハミルトン 98ポイント
- マッサ 97ポイント
もし2008年にファステストラップのルールが適用されていれば、
- マッサ 100ポイント(ファステストラップ 3回)
- ハミルトン 99ポイント(ファステストラップ 1回)
結果は変わっていました!
まとめ【ファステストラップのボーナスポイント】
1年を通じてファステストラップを取れば、21ポイントです。 これは1レース、2位フィニッシュ以上のポイントです。 かなり大きいボーナスポイントではないでしょうか。
レース終盤になると、リーダーはレースペースを支配しますが、ドライバー、コンストラクターズポイントで接戦していれば攻めるレースも出てくると思います。 「プッシュしたが故に、タイヤを痛めて2位になってしまう」なんてドラマがあるかもしれません。 また、10位以内でフィニッシュ出来る見込みがあれば、プッシュしてくるドライバーもいるでしょう。 そこで今まで見たことがないレース展開になるのでは(*´∀`*)
このファステストラップのボーナスポイント制度を導入することによって、2019年は2018年以上にエキサイティングなレースになることを祈っています\(^o^)/
最後まで読んで下さり、ありがとうございましたm(_ _)m